日本の野田藤から世界のNodaFujiへ

幕末から明治初期にかけて、野田藤は海外にも広く紹介されるようになった。ヨーロッパの街を歩くと時たま藤を見かけることがある。シナフジもあるが、ノダフジ系の藤が多い。これらの藤は1870~72年頃、日本からもたらされたものである。アメリカにはフロリダに「アメリカフジ」が自生しているが、これは観賞には適さず栽培されているのは1862年、サムエル商会によって、種子として日本から輸入された藤の子孫である。イギリスでは、Noda Fuji(野田藤)は日本の藤として紹介されている。大正時代末期に品種改良によって作られた「昭和白藤」は、欧米では「Shiro Noda」(白野田)と呼ばれ、野田という地名がそのまま花の名前になっている。パリの西80kmの郊外にモネの睡蓮で有名な「ジヴェルニーの庭園」のハスの池を中心にした「水の庭」の日本橋の上には、池の畔から伸びたShiro Nodaが美しく咲いている。白いフジは高貴な花として欧米で好まれている。

パリ郊外モネのハスで有名なジベルニーの庭園のシロノダ
パリ郊外モネのハスで有名なジベルニーの庭園のシロノダ